敬老の日の介護高齢者レクリエーション5選はこれだ!※注意点7つ
2017/07/02
高齢化社会となった現在、介護施設に入所される方や自宅で暮らす方がたくさんいらっしゃいますね。
私の両親は、入所せずデーサービスに通っています。これが楽しみなんでしょうね。朝迎えに来るといそいそと出かけて行くんですね、可愛いものです。
ところで、敬老の日(9月の第3月曜日)を挟んで4~5連休になるシルバーウィークができて、家族と一緒にレクリエーションをする機会が増えましたね。
高齢者を、もてなすレクリエーションを企画するのは、施設・家族とも大変ですよね、本当に。
それで今回は、どんな種類のレクリエーションがあるかまたその注意点についてご紹介いたします。
目次
心肺機能・体の姿勢保持能力の向上、口の周辺筋肉のストレッチになるレクリエーション
プラスチック製の軽いストローを飛ばす
ストローを矢にみたてて口にくわえてもらい、1.5m程離れた壁に貼られた的に向けてフッと吹いてもらい点数を競うレクリエーションです。
これは、男性高齢者が好みそうなゲームですよね。狩猟本能というのでしょうか。女性にいいとこ見せようと必死になる姿がかわいいですよね。
効果
- 吹き矢を吹くには腹式呼吸を用いるため、心肺機能の向上につながる
- ストローを口にくわえることにより、口の周辺筋肉のストレッチになる
- 的を狙うことで、集中力の強化・体の姿勢保持能力の向上に効果がある。
ストレス発散・思考力の向上になるレクリエーション
紙コップカーリング
テーブル上で、点数がついている的をめがけて紙コップやお手玉を転がし、相手の紙コップやお手玉をはじきだすレク。
これは、体力の弱ったお年寄り向けですが、頭脳はハッキリしている高齢者にはいいストレス発散となります。
「相手をはじき出す、自分の紙コップは言い点数の所へ置きたい、そのためにはーーー」と考えるんでしょうね。いいことですよね。
良好な人間関係を築くのに効果のあるレクリエーション
似顔絵を書く
日頃、同じ家に住んでいても注視していないことが多いですよね。そこで、相手を注視しながら相手の特徴を書いていきます。
私が父を描けば、「痩せたな!」とか「目が混濁しているが医者に診てもらおうかな」とか、「昔のトゲトゲしさが、なくなった!自分もそうなるのかな?」等々。いろいろと気づくことがあります。
でもデーケアでは、長年その人がどうやって生きてきたのか分からないため、「写す」になっちゃうんです。
家族で、やってみると本当に効果がでるレクリエーションだと言えますよね。
効果
- 相手と目を合わせることにより、意志の疎通が図れるようになり、よい人間関係をつくれる。
- 注意能力の向上、手の動きの滑らかさの向上になる。
語彙力・変化に着いていく能力の向上につながるレクリエーション
並び替えクイズ
言葉をバラバラに書き、並び替えると何の言葉になるかを当てるゲーム。
今まで経験した事・新聞などで読んで得た知識を総動員しての頭脳活性ゲームです。
「その言葉、何なの?」なんて言われて、その言葉を発想した経緯を話すと、その人の生き様が見える様で楽しいですね。
効果
- 語彙力の向上・変化に着いていく能力向上につながる。
- 本音の付き合いが、できるようになる。
お手玉くずし
輪になってもらいます。その中心にお手玉を30個ほど積み上げた椅子を置きます。
先端にボールのついた柔らかい棒で、突っついて積み上げられたお手玉を床に落とすゲーム。
できるにしたがって、難易度を上げる為椅子の高さを上げていきます。
効果
- 棒の揺らし方・ボールを当てるタイミングを考えることにより判断力・思考力を養うことができる。
- 棒を振ることにより、上肢の運動能力向上・維持能力を向上できる。
レクリエーションをする時の7つの注意点
1.事前準備を怠らずに!
突然高齢者の身体を動かそうとすると、事故や怪我のもととなります。軽い柔軟体操をするなり、またこれから何をするか事前に知らせ、その危険性を説明し注意を喚起させます。
2.チーム分けには十分注意
家族ならまだしも、今まで経験したことや知識・能力を分かってない場合、同じグループにすると楽しめない場合があるので、チーム分けにはその点を十分配慮し、プライバシーに深くかかわる事は告げず本人の紹介をすることが必要です。
3.プライドを傷つけないように!
デーケアに通っている母によく聞くのですが、あまりにも子どもっぽいゲームをさせられたと不満を漏らすことがあります。まだ自分はやれると思っている高齢者も多いので、プライドを傷つけないかどうか考慮すべきです。
4すぐに向いてないと決めつけない
体に障害があり、こんなレクリエーションはできないだろうと思っても、彼らは彼なりに工夫して人並み以上の効果を上げる場合があります。すぐに、この人には向いてないと決めつけないようにしましょう。利用者のプライドを傷つけない
5.感情的になるレクは避ける!
感情的になりやすいレクリエーションは、止めましょう。勝った負けたを競った挙句に罰ゲームをさせるといったことですね。怒りが後を引かないよう注意する必要があります。そりゃそうだと納得していただけると思います。
6.積極的な声かけを
高齢者は関心があっても自信がないことには手を出したがらない傾向にあるため、有効な声かけを。
7.時間の長さにも要注意!
仕事を引退され何年も経っているんですから、集中力が低くなっています。レクリエーションの時間が
負担にならないよう、その長さに配慮しましょうね。
高齢者のレクリエーションの要点とまとめ
施設・自宅に住んでいる高齢者は、時間を持て余してつまらない生活を送っていることが多いのです。
高齢者の周りにいる人は、ゴールデンウィーク・シルバーウィークなどの連休の時は、できるだけお互いに楽しめるレクリエーション・旅行などを行う事で、心の通じ合いを深めたり身体能力を確認したりといったことを努めて行っていきましょうね。
単に敬老に日だから「ハイ、プレゼント!」だけでは、いけませんよ。